615章:もう教え返せない

「アクセル、父が本当に死ぬのは、いったいいつだと思うの? もうずっと毒を盛り続けてるのよ。たしかに見た目は病人みたいになってるけど、こんなに時間がたっても、まだ本当に死にそうな気配がまるでないじゃない!」

カリスタはいら立ちを募らせていた。

彼女は今すぐデイ家の全財産を相続したくてたまらなかった。自分が実権を握りさえすれば、アクセルも前みたいな態度で自分を扱うことなどできなくなるはずだった。

カリスタにそう言われて、アクセルもようやくその問題を思い出した。

「たしかにおかしいな。おまえはずっとデイ家の屋敷にいたんだろう。お父さんが何か妙な相手と会っていたとか、気づかなかったか? とくに...

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